今回はうつ病改善の心理プログラム作成についてのご紹介です。プログラムの内容は、【①うつ病についての知識を深める】パートと、【②気分の落ち込みとうまく付き合い積極的にうつ病の改善に向かっていくためのコツを実践する】パートに分けられます。
現在は②の内容についてスタッフの間で検討を重ねています。その中でもとくに、気分の落ち込みを和らげるための考え方の工夫に関する内容を吟味しています。
うつが続くパターンとして、考えと気分の負のスパイラルが起きやすいことが挙げられます。落ち込んでいるのでネガティブな考えが浮かんでくる、ネガティブな考えが多いと落ち込んだまま、落ち込んだままだとネガティブな考えが浮かんでくる、といった悪循環で、うつの状態からなかなか抜け出せなくなる状況の一つです。
このパターンを解消する方法の一つとして、そのときどきの自分の考えを観察し、そこから考えの幅を柔軟に広げるというものがあります。
限られた考えから自由になり、大きくなりすぎた気分を和らげるアプローチです。
一つの場面や出来事に対する様々な考え方に目を向けることで気分の変化を生む方法、ともいえます。
考えを広げる第一歩として、まず自分の考えを捉え、その働きを知ることが大切です。多くの方にとって普段の自分の考えを意識することは少ないので、上手く捉えられるようになるためにはコツと繰り返しの練習が必要です。
プログラムでは、考えのチェックリストや記録用紙を使ったワークで、考えの内容や働きを捉える練習を進めます。
このプログラムは次の就職を決める前に抑うつ気分を改善したいという方にオススメです。プログラムの開催時期が決定しましたら、センター内の掲示やホームページ、Twitter等でお知らせします。
サービス向上のため引き続きスタッフ一丸となって尽力して参りますので、当センターの利用を今後とも宜しくお願い致します。