-プログラムのご紹介-
ACTはアクセプタンス&コミットメントセラピーの略称です。自分の気持ちや考えをあるがままに受け止めて、本当に大切なことに取り組むことを目指します。
こんな方におススメです:考えや気持ちに振り回されないようにしたい
ネガティブな考えを「考えないようにしよう」とするけれど、考えが止まらない
憂鬱な気持ちに囚われて、やりたかった活動ができない
価値観に沿って行動して心理的に豊かな人生を過ごしたい
プログラムの目的:柔らかい心を身に着ける
このプログラムでは、主に自分の考えや気持ちと上手く付き合えるようになることを目指します。考えや気持ちと折り合いを付けられるようになると、価値観や目標に向かった活動に集中しやすくなります。
また、価値観を明確にすることも目的です。価値観を明確にすることで、役に立たない習慣や考え、気持ちに左右されにくくなります。
具体的な内容:6つのスキルの実践
ACTでは、柔らかい心を身に着けるために6つのスキルが大切とされています。プログラムでは、6つのスキルを習得するためのワークシートや、体験的なエクササイズを実践します。
今、この瞬間との接触
1つは「今、この瞬間との接触」です。意図しなくても、つい過去の後悔や未来の不安を考えていることがあるかと思います。プログラムでは、体の内部の感覚と、自分の周りの音や光など環境に意識を向けます。いま、この場所に居る感覚に注目し、今現在を豊かに感じられるようにします。
価値
2つは「価値」です。自分の人生や生活で何が大切なのか価値観を確かめます。仕事、家族、余暇など、それぞれの面で大切にしたいことを考えます。例えば、仕事面では「創造性を発揮したい」、家族面では「家族を支えられる一員でありたい」など、各ジャンルでの価値観を考えていきます。
コミットメント
3つは「コミットメント」です。価値で確かめた方向性に向かって行動を実践するという意味です。どんな小さな行動でも、価値観に沿った行動は自分にとって意味のある一歩となります。行動を邪魔するような考えや気持ちに囚われずに行動を続ける練習をしていきます。
観察する自分
4つは「観察する自分」です。ACTでは心の中に「考える自分」と「観察する自分」という2人の自分が心の中にいると想定します。考える自分は、覚えたり分析したり計画する自分です。観察する自分は考えていること、感じていることなどを、ただ意識して眺めている自分です。観察する自分の視点をキープするために、考える自分から観察する自分に注意を切り替えるトレーニングを行います。
脱フュージョン
5つは「脱フュージョン」です。自分の考えにとらわれずに、思い通りに行動できている状態のことです。つい私たちは自分にとってイヤな考えに支配されて行動してしまうことがあると思います。観察する自分の視点で、考えを自分と切り離し、上手く距離を取るエクササイズに取り組みます。
アクセプタンス
6つは「アクセプタンス」です。自分の気持ちを避けようとせずに受け止めている状態のことです。自分にとってイヤな気持ちに抵抗しようとしたり無視しようとすると逆に不快感が強くなり苦悩につながることがあります。気持ちをあるがままに受け止めて、自分の近くにスペースを作って気持ちを置いてみるエクササイズに取り組みます。