初めて障害者雇用で就職活動を始める方の中には、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
久しぶりの就職活動や初めての企業訪問に、緊張や不安を感じるのは自然なことです。
そんな時に心強いのが「同行支援」です。
ここでは、就労移行支援事業所などで行われている「同行支援」についてご紹介します。
同行支援とは
「同行支援って、面接会場まで一人で行けない人のための支援では?」と思う方もいるかもしれません。
しかし実際には、面接会場まで行ける人も含め、さまざまな方が利用しています。
同行支援とは、障害者雇用を対象とした企業説明会・職場見学・採用面接などに、支援員が同行する支援制度です。
支援員が同席することで、求職者の緊張を和らげたり、面接後に振り返りを行ったりすることができます。
「支援員が同行すると企業に“自立できない人”と思われるのでは?」と心配される方もいますが、そのような心配は不要です。
むしろ、企業側が支援員の同行を希望するケースもあります。
支援員が同席することで、企業も安心して求職者を理解できるため、同行支援は求職者と企業の双方にとって有益な制度です。
同行支援のメリット

同行支援には、主に次の3つのメリットがあります。
① 応募前後に企業について振り返りができる
企業見学や説明会の後には、同行した支援員と一緒に印象を振り返ります。
その場で感じた疑問や不安を整理し、応募するかどうかを検討することで、ミスマッチを防ぐことができます。

② 採用面接の振り返りができる
面接後には、支援員からのフィードバックを受けることができます。
「次の選考で気を付けること」「回答の改善点」などを一緒に確認することで、次の面接に活かすことができます。
③ 企業と求職者双方の理解が深まる
支援員が同席することで、企業は求職者の特性や得意な点をより具体的に理解できます。
求職者も、支援員を通して企業の雰囲気や働き方を客観的に把握できるため、お互いに納得した就職を目指すことができます。

同行支援は「就職後」にもつながる
同行支援は就職前の支援にとどまらず、就職後の定着支援にもつながります。
企業によっては、就職前から支援員と連携を取り、就職後も継続的に情報共有することで、安定した就労につなげています。
就労定着支援についてはこちら
安定して長く働くために
安定して長く働くためには、「自分に合った職場との出会い」=マッチングがとても大切です。
支援員が仲介することで、企業と求職者の双方が知りたい情報を共有し、ミスマッチを防ぐことができます。
企業も「長く働ける人」を求めています。
どのように自分をアピールするか、支援員と相談しながら準備を進めることをおすすめします。

あいち就労支援センターでの同行支援
あいち就労支援センターでは、企業説明会や企業見学、採用面接に同行支援を実施しています。
他にも、オンライン説明会やオンライン面接に事業所内で同席することもあります。
採用面接や企業見学の前に、ご本人様と同行する支援員とで事前の打ち合わせをし、後日振り返りの面談を実施しています。
採用面接の振り返りでは、面接でのよかったところや次の選考で工夫した方がいいところなどのフィードバックを行っています。フィードバックすることで、次の面接に活かすことができます。
障害者雇用での就労を検討されている方は、スタッフにお気軽にご相談ください。