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神経発達症の方でぐるぐる思考はなぜ起きるのか?

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神経発達症の方でぐるぐる思考はなぜ起きるのか?

こんなことはありませんか?

  • 同じことを何度も考えてしまい、頭の中で同じ場面が繰り返される。
  • 考えても答えが出ないのに、やめようとしても止まらない。
  • 気づくと時間が過ぎていて、疲れ果てている。

こうした「ぐるぐる思考」は、多くの人に起こりますが、神経発達症の傾向がある人では、より生じやすいことがあります。

ぐるぐる思考は、考える力が高いから起きるというより、「考えを切り替える負担」が大きいときに起きやすくなります。人の思考は、ある話題から別の話題へと自然に移ることが多いのですが、その切り替えがうまくいかないと、同じ内容の中を回り続ける状態になります。

神経発達症の特性として、注意の切り替えに時間がかかる場合があり、その影響で思考も一つの方向に留まりやすくなります。

また、物事をはっきりさせたいという気持ちが強い場合、「答えが出るまで考え続ける」という流れが起きやすくなります。

あいまいなまま終えることに違和感があると、納得できる結論にたどり着くまで考えようとします。ただ、現実にはすぐに答えが出ない問題も多く、その状態で考え続けると、同じ内容を繰り返す形になりやすくなります。

さらに、不安や気になる出来事があると、その内容が優先的に頭に浮かびやすくなります。

人の脳は、重要だと感じている情報を何度も思い出す性質がありますが、不安が強いと、その働きが強く出ることがあります。結果として、「考えても変わらないこと」を繰り返し考えてしまう状態につながります。

ぐるぐる思考が続くときには、「考えないようにしよう」とするより、「考え方の流れを変える」ことが現実的です。

たとえば、頭の中で考え続けるのではなく、紙やスマートフォンに書き出してみると、同じ内容を何度も繰り返していることに気づきやすくなります。また、「今は考えても答えが出ない問題かもしれない」と一度区切りをつけることで、思考を別の方向に移しやすくなることもあります。

身体の状態を整えることも影響します。ぐるぐる思考が続いているときは、緊張が続いていることが多く、呼吸が浅くなっている場合があります。

少し体を動かしたり、呼吸を整えたりすることで、思考の流れがゆるむことがあります。これは、体と気分が互いに影響し合うためです。

ぐるぐる思考は、「やめられない考え」というより、「切り替えにくい状態」として理解する方が現実的です。完全に止めることを目標にするのではなく、少し外に出す、少し区切るといった工夫を重ねることで、扱いやすくなることがあります。

困ったときはどうしたらいいでしょうか?

まずは、「考えすぎている自分」を責めるのではなく、「今は思考が一つのところに留まりやすい状態かもしれない」と捉えてみてください。

そのうえで、書き出す、体を動かすといった小さな切り替えを試すことで、少しずつ流れが変わることがあります。

それでもつらさが続く場合には、身近な人や専門家に相談しながら、自分に合った対処の仕方を見つけていくことも一つの方法かもしれません。

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