コラム

COLUMN

愛知県の就職支援サービスをわかりやすく紹介!

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なんらかの障害をお持ちで、就職のための支援を受けようとしている方向けのサービスはたくさんあります。

ところが、以下のようなお悩みがよく聞かれます。

「就職支援のサービスがたくさんあって、よくわからない」

「就労移行支援事業所を使うイメージがわかない」

そこで、本記事では、「就労移行支援事業所」が連携している
主な就職支援サービスをわかりやすく紹介します。

【就労移行支援事業所とは】

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まずは、就労移行支援事業所についてご紹介します。

社会復帰に向けて、生活面・就活面の総合的な支援を提供します

就労移行支援事業所とは、障害者総合支援法に基づき提供される「障害福祉サービス」の一つです。

一般就労を希望していても、なんらかの障害により働くことが難しい方が、
長く安定して就労できるようにサポートをするしくみです。


サービス内容は、就活関連の機会提供、就労に必要な知識やスキル向上のサポート、
求職活動の支援、適性に応じた職場の開拓、就職後の定着に必要な支援を実施するもの、などです。

ご利用の要件

利用には「障害福祉サービス受給者証」を取得する必要があります。
詳しくはこちらをごらんください。ご利用について

料金

就労移行支援は福祉サービスのため原則1割負担となります。

ただし、前年度の収入によっては、負担額がない方もいらっしゃいます。

詳しくはお住まいの市区町村の障害福祉課などの窓口でご確認ください。 

地域に密着した支援と連携が特徴

就労移行支援事業所は、ハローワーク等の他のサービスに比べて数が多いのが特徴です。

2022年度の愛知県内の就労移行支援事業所は、179か所でした(名古屋市総合リハビリテーションセンター、2023)。

このため、地域に密着した就労支援を行うことが可能になります。

また、サービスを提供するにあたって、県内の様々な就労支援機関と連携を取り、企業での見学、実習、応募をサポートしています。

この連携により、個人で探すと見つけにくい求人情報を見つけることができたり、企業での実習が行いやすいといったメリットが得られます。

【ハローワーク】

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お仕事探しの公的機関

ハローワークは、厚生労働省が設置している、公共の職業安定所です。

職業相談においては、専門の職員を配置するなどきめ細やかな相談を行っています。

ハローワークでは、公共職業訓練のあっせんトライアル雇用等の支援策を活用しています。

障害者雇用をご希望の方は窓口が「専門援助部門」という場所になります。
障害枠を希望している方の場合は、就労移行支援事業所と合わせて利用することで、実習及び定着までスムーズなサポートをうけることができます。

また、ハロートレーニングというテキスト代以外無料の職業訓練を受けることもできます。

詳しくはお近くのハローワークにお問い合わせください。

料金や利用の要件

ハローワークは無料で利用することができます。
仕事を探している方であれば、経験や障害の有無を問わず、どのような方でも利用することができます。

参考

ハローワーク名古屋東

【障害者職業センター】

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障害者職業カウンセラーの丁寧な支援

障害者職業センターは、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営している就職のリハビリ施設です。愛知県には、愛知障害者職業センターが設置されています。

専門の研修を受けた障害者職業カウンセラーが配置されており、ハローワーク、障害者就業・生活支援センターとの密接な連携のもと、障害を持つ方のための就職、職場適応、職場復帰について支援を行っています。

職場適応支援

職場適応においては、ジョブコーチ支援を行っています。

企業からの依頼でジョブコーチが企業に訪問し、障害を持った方の職場適応を支援します。支援の例として、障害を持った従業員の作業の進め方や、コミュニケーションについて調整を行うなどがあります。

また、企業の担当者に対して、業務内容の提案をしたり、障害特性を踏まえた配慮の仕方を提案するなど、障害を持った方と企業との橋渡しを行います。

ジョブコーチの支援期間は標準的には2~4か月程度です。
以上のような、ジョブコーチ支援を活用することで安心して働き続けることができます。

就労移行支援を卒業して就職した方も、ジョブコーチ支援を活用しているケースがあります。

料金や利用の要件

障害者職業センターは無料で利用することができます。
障がいにより、就職、職場適応、復職等に支援を必要とされる方であれば、障害手帳の有無を問わず利用できます。
場合によって、利用までに待ち時間が生じることがあります。

【若者サポートステーション】

サポステ地域若者サポートステーション https://saposute-net.mhlw.go.jp/about.html

若年層向けの就職サポート

地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、週20時間以上の仕事をしていない、15歳〜49歳までの方を対象とした厚生労働省委託の支援機関です。

専門のキャリアコンサルタント等のサポーターに、就職について相談することができます。

就労移行支援事業所との併用をされている方もいらっしゃいます。

まえジョブという取り組みでは、就職の前に企業で1日~2か月の体験実習に参加することができます。一般雇用で実習ができる機会は少ないので貴重な体験になります。

料金や利用の要件

診断等が必要なく、料金もかからないため利用しやすいことが特徴です。

参考

なごや若者サポートステーション

【障害者職業能力開発校】

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さまざまなスキルを身に着ける職業訓練施設

障害者職業能力開発校とは、障害をもつ求職者が、職業に必要な知識やスキルを身に着けることができる施設です。「職業能力開発施設」のひとつで、一般には「職業訓練校」とも呼ばれます。

障害者委託訓練という職場実習プログラムが設置されており、就労移行支援事業所から依頼することもあります。

実践能力習得訓練コースでは、実際に企業様に出向き1~3か月の実習を体験することができます。

実習内容には、例えば、事務、製造、介護などがあります。その他、実習先の開拓も積極的に行っているとのことです。

いきなり働くのが怖い、という方はまずは実習からはじめてみるのはいかがでしょうか。

料金や利用の要件

一般の職業能力開発校での訓練が困難な身体障害者、知的障害者、精神障害者等が対象です。

受講費用は無料ですが、コースによってテキスト代や教材費などの実費について自己負担が発生するそうです。

参考

愛知障害者能力開発校

高齢・障害・求職者雇用支援機構(2023) 就業支援ハンドブック p. 263

【あいち障害者雇用サポートデスク】

あいち障害者雇用サポートデスク https://shougaisupportdesk.pref.aichi.jp/

障害者雇用に取り組む企業や、就労移行支援事業所のサポート

あいち障害者雇用サポートデスクは、愛知県と愛知労働局により設置された施設で、
障害者雇用に取り組む企業を総合的に支援しています。

企業への障害を持つ労働者受け入れに関する相談や、障害を持つ方の職場定着に関する相談など、雇用から定着までの一連の支援を行うことができます。

求人情報の提供や実習時の連携

加えて、就労移行支援事業所と連携して、以下のような支援を行っています。

①障害者雇用の求人、企業の実習受け入れリスト、在宅求人リストなどの情報提供

就労移行事業所に向けて、障害者雇用の求人、企業での実習、在宅求人等に関する情報を提供しています。就労移行事業所では、これらの情報を用いて利用者様に対して就職活動の支援を提供しています。

あいち就労支援センターでは、サポートデスクからいただいた情報を利用者様に提供することで、幅広い求人情報を提供することができます。

②実習の手続き支援

障害者雇用の求人では、応募前に見学や実習が行われることがあります。

障害者雇用を行う場合、企業側も応募者側も相手についてわからない部分が多く、不安になることがあります。このため、実際に働く場を見たり、実際の業務を行う経験ができることは、お互いに理解を深められるという点で企業側と応募者側の双方にメリットがあります。

見学・実習は、企業様との調整が必要な場合が多いため、支援事業所間で連携して準備を整えたうえで、手続きをサポートします。

サポートデスクは、企業側と応募者側の双方がお互いに理解し、不安を解消することができるよう、企業と就労移行支援事業所、利用者様の仲介人のような役割を果たしています。

料金や利用の要件

企業や福祉施設を介しての利用となります。

詳しくは支援スタッフまでお尋ねください。

【ウェルジョブなごや】

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障害者と社会を繋ぐ支援機関

ウェルジョブなごやは正式名称を「名古屋市障害者就労支援窓口ウェルジョブなごや」といいます。

障害者が働きやすい街を実現するため障害者と社会を繋ぐ活動を行っています。

企業での一般就労と施設での福祉的就労の双方を一体的にサポートすることにより、両者の理解と連携を深め、障害者の働く新しいカタチを模索しています。

企業や就労移行支援事業所などの事業所を通して、障害を持った方が就職するための支援を提供しています。

また、障害者雇用マッチング面接会などのイベントを主催されています。

こうしたイベントでは、障害をもった方が、就労移行事業所などの支援者が同席のもと、企業担当者から話を聞くことができます。
実際に企業担当者と接することで、働くイメージやマッチングを考えることができます。

さらに、障害者雇用をしたいという企業と繋ぐため、求人情報の紹介や見学実習のサポートもしていただいています。

料金や利用の要件

企業や福祉施設を通しての利用となります。

詳しくは支援スタッフまでお尋ねください。

【自治体の取り組み】

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名古屋市の取り組み

各自治体でも、障害を持った方の一般就労の支援に取り組んでいます。

ここでは名古屋市の取り組みについて紹介します。

名古屋市では、障害者の一般就労に力を入れており、キャラバン企業説明会というイベントを開催しています。

キャラバン企業説明会

キャラバン企業説明会は、障害を持った求職者のための企業説明会です。

名古屋市内にて定期的に開催されており、愛知県内で障害者雇用をしている複数の企業が説明を行います。

参加希望の方は、就労移行支援事業所などの福祉施設を通してエントリーが可能です。

実際に企業の担当者から業務の説明を受けたり、疑問点を質問することで、働くイメージがつきやすくなります。

就労移行事業所は名古屋市と連携し、利用者様に対してイベントのご紹介や同行支援を実施しています。

同行支援について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。

料金や利用の要件

キャラバン企業説明会は、福祉施設を通しての参加申し込みとなります。

【あいち就労支援センターの紹介】

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以上、就労移行支援事業所と関連のある愛知県の就職支援サービスをご紹介しました。

様々なサポートを活用して、ぜひあなたの社会復帰を円滑に進めていただければと思います。

あいち就労支援センターでは、皆様が自分らしい働き方を見つけるお手伝いをいたします。

より充実したサービスを提供するため、公認心理師が支援を担い、
心理的なお困りごとに対するカウンセリングと、集団プログラムを実施しています。

興味のお持ちの方はぜひ無料の初回カウンセリングにお越しください。

参考

名古屋市総合リハビリテーションセンター(2023)愛知県 障害者相談支援体制整備事業(一般就労移行) 調査報告書

紺野大輝(2020)会社を変える障害者雇用

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